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miionオリジナルテーブルの岐阜での製造工程レポート

miionのオリジナルダイニングテーブルは国内工場で製造しています。
一目見ただけでは伝わらない細かなこだわりがたくさん詰まっていますので
ここでは、天板部分の製造工程をそんなこだわりの一部とともにご紹介したいと思います。

◆天板の製造工程
まずは、製造工程の流れをご説明します。
工程は、およそ5つに分かれます。

1、フレームのカット
2、木地研磨・木地仕上げ
3、面取り加工
4、目止め着色
5、中塗り・塗面研磨
6、上塗り
7、鬼目ナット取り付け
大枠はこのような流れになります。

miionのダイニングテーブルは、機械やシステムももちろん使いますが
その多くの工程を職人さんが、一台一台丁寧に手作業で作り上げてくれています。


◆フレームのカット

こちらは加工前の木材(集成材)。

miionの天板には「集成材」を使用しています。
集成材とは、細かい無垢材を繋ぎ合わせて一枚板の様に加工した木材のことを言います。
天然木から切り出した板を組み合わせているため無垢材と比べても強度が高く、反りや曲がり・割れなどが起こりにくいのが特徴です。また、乾燥させてから接着するため品質が安定しているので建築などにも多用されています。


ある程度のサイズに製造されたこの集成材を、職人さんが慎重に機械に通してmiion仕様にカット・加工していきます。



天板の裏面には、反りを抑える金具と脚部を取り付けるための彫りを作っておく必要があります。
その彫りはシステムを駆使することでミリ単位で計算・調整されており、機械によって正確に形作られていきます。



ハーフラウンドにカットされた天板が出てきました。
しかし、この段階ではまだ表面のゴツゴツ感やささくれがある状態ですので、これを綺麗に研磨していくことで、「木材」が「家具」へと生まれ変わっていきます。

◆木地研磨・木地仕上げ
miionの天板の特徴のひとつは、その手触り!
ずっと触っていたくなるようなしっとりとした滑らかな手触りは、まるで天板が手に吸い付くような感覚に似ています。

お家にいる時間の多くを過ごすダイニングテーブルは、天板に手を置いたときの感覚がとても大切だと感じています。
そのためには、塗装前の研磨である「木地研磨」の工程がとっても重要なのです。

天板は刃物を使って加工を施すため、様々な刃物跡ができてしまいます。
この線のような刃物跡も綺麗に消すため、職人さんの手によって一枚一枚丁寧に研磨をして、手触りのいい滑らかな天板の土台を作っていきます。

木地研磨をして滑らかな手触りにしていくこの工程を、木地を仕上げていく、という意味で「木地仕上げ」と呼んでいます。

職人さんの手仕事によって綺麗に研磨された木肌は、吸い付くほどに滑らかな仕上がりに。


◆面取り加工
天板の角を削って角を落とし、面を出す加工を「面取り」といいます。
この面取りの幅をどれだけとるのか、は実は重要なポイントです。幅が数ミリ異なるだけで、大きく印象が変わってくるからです。

小さなお子様がいるご家庭で使用される場合は特に、角に丸みがあると安心ですよね。
かと言って、丸すぎると少し優しすぎる印象も受けます。
そこで、miionの面取り加工は「2R」加工を採用しています。
数字が大きいほど丸みが大きくなるのですが、「2R」は面取りの幅が2mmを意味します。

すっきりした直線美がスタイリッシュな印象を与えつつも、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用できる絶妙なラインだと考えました。



鋭すぎず、かと言って丸すぎないすっきりとしたフォルムの美しさを感じていただけると思います。

◆目止め着色
木材には導管という組織があります。
水分や養分を運ぶための管状の細胞のことを指しますが、これをそのままにして塗装すると、仕上げた際に隙間が生まれたり穴や凹みとなって現れてしまいます

それを防止するために行う加工が「目止め着色」というもので、下塗りを兼ねて行っています。
表面にある微細な穴や凹凸を埋めて平滑にする効果や、塗料の吸い込みを均一にすることでその後の塗装の仕上がりをよくする効果があります。


◆中塗り・塗面研磨
miionの天板は、塗装を下塗り、中塗り、上塗りの3回に分けて行っています。
塗膜面は、一度塗っただけでは木地のケバが起きたり多少の埃が付着してしまったりするため、その都度職人さんが手作業で確認しながら丁寧に行っています。

中塗りの際は仕上げに塗面を研磨を行いますが、この工程が最終の上塗り塗装の仕上がりに大きく影響します。
細かい傷をあえてつけ、それを丁寧に研磨していくことで塗装の密着性を上げ、上塗り塗装の密着を良くしていきます。

◆上塗り
土台が整ったところで、ようやく最後の塗装・着色になります。

この塗っては研ぐ、塗っては研ぐの繰り返しが重要で、天板の滑らかさや塗膜の肉持ち感をより感じられるものになっていくのです。

ダイニングテーブルは一度買ったらなかなか買い替えることのないもの。だからこそ、永くお使いいただけるだけのクオリティにこだわった製造工程を追求しています。



こちらはホワイトカラーの着色段階の様子。
このようにプレーガンを使ってムラがでないように何度も塗布していきます。

miionのダイニングテーブルでは、エナメル着色という塗装方法を採用しています。
この手法は、表面を光沢のある美しい仕上がりにするだけでなく、耐久性も高くなるという利点があります。
miionのダイニングテーブルの艶やかさの秘密は、この着色方法にも隠されているのです。

着色が終われば、いよいよ最後の塗装です。
こちらのダイニングテーブルにはウレタン塗装を施しています。
ウレタン塗装は、表面をウレタン樹脂でコーティングするため傷や汚れが付きにくく、水にも強いのが大きな特徴です。
汚れてもサッと拭けば問題ないので、日々のメンテナンスも簡単です。



ウレタン塗装には艶出しの効果もありますが、ツヤ消し仕上げを施しているため、テカテカした艶感ではなく自然で美しい艶が出るように仕上げています。


◆鬼目ナットの取り付け
塗装が完全に乾いたら、脚部を取り付けるための「鬼目ナット」と反り防止の金具を木地に埋め込んで完成です。



集成材は無垢材に比べると反りが少ないのが特徴ですが、サイズが大きくなるにつれて反りやすくなります。
安心して永く使っていただくためにも、しっかりと加工を施していきます。
見えない部分でも手を抜かない。それがmiionの品質に対するこだわりなのです。



鬼目ナットとは、ボルトをねじ込むためのナット部品のことで、これがあると誰でも簡単に脚部を取り付けたり外したりすることができます。


完成した天板は、十分に乾燥させるためにも梱包までの間一枚一枚個別にして、大切に保管しておきます。


今回は、オリジナル家具の製造工程をお伝えしましたが、いかがでしたか。
miionの商品や品質に対するこだわりを、少しでも知ってもらえたなら嬉しいです。

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